子どもを寝かしつける前は、お母さんやお父さんと子どもがゆっくり関われる大事な時間です。
絵本は発育にとても大切な役割を担っています。
日中や夕方は忙しい保護者の方も、寝かしつける数分だけでも
絵本を通して親子のコミュニケーションをとりましょう。
今日は年齢にあった絵本の選び方と、保育園でよく読んでいるおすすめの絵本をご紹介します。
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寝かしつけ絵本の選び方
0歳児…内容よりもリズムや絵がわかりやすい絵本
1歳児…繰り返しのフレーズがある絵本
2歳児…入眠を楽しめる工夫がされている絵本
3・4歳児…共感できる絵本
5歳児…生活リズムが学べる絵本
上記の内容の絵本に囚われず、子どもの好きな絵本を読んであげることが子どもの安心感につながるので、一緒にお気に入りの1冊を見つけてあげるのも良いと思います。
おすすめの絵本
「おつきさまこんばんは」林明子/福音館書店
お月さまを、あかちゃんは不思議な生きもののように見つめます。
お月さまや、その前を横切る雲とお話をするように描かれた傑作です。
お月さまの表情がころころ変わり、子どもたちも自然と表情が変わります。
読み手は自然とゆっくり、優しい声になるので寝る前に子どもを落ち着かせるためにぴったりの絵本です。
裏表紙の「あっかんべー」の表情も可愛いですよ。
保育園ではみんなでおつきさまの真似をしてお話しを終えます。
「おふとんかけたら」かがくいひろし/ブロンズ新社
たこさん、まめさん、ソフトクリームさんにトイレットペーパーさん……。
ページをめくっておふとんかけたら、どんなねぞうになるのかな?
登場するみんなのゆかいなねぞうに、おやすみ前に親子でいっしょに大わらい。
大人気「だるまさん」シリーズ、かがくいひろしによる絵本。
「くーるくる」「とーろとろ」など擬音が楽しい絵本です。
まさしく寝る前の読み聞かせにもってこいです。
楽しい気持ちで1日を終えられます。
「おやすみ、はたらくくるまたち」シェリー・ダスキー・リンカー/ひさかたチャイルド
子どもたちがゆっくりと眠れるように描かれた絵本。
広い広い工事現場では、道を作ったりビルを建てたりするために、たくさんの車が働いています。
やがて日が沈むころ、車たちはようやく一日の仕事を終え、思い思いに「おやすみなさい」の支度を始めます。
夜が訪れると、車たちはそっと目をとじ、夢の時間へ。
乗り物が大好きな子どもたちは何度も「よんで」と言ってきます。
しっかりしたストーリーで読み応えがあります。
「しー」というところでは、子どもたちも「しー」と言ったり小さな声になります。
車好きな子へ、寝る前におすすめです。
「もこもこもこ」谷川俊太郎/文研出版
「しーん、もこもこ、にょきにょき」とふくれあがったものは、みるまに大きくなってパチンとはじけた。
詩人と異色の画家がおりなす不思議でおかしな世界の絵本。
リズムを感じる擬音語と、それに合わせた不思議なイラストが魅力です。
大人も子どもも次第に引き込まれ、手振りを添えて一緒に口ずさむようになります。
様々な擬音と抽象的な絵が想像力を広げ、安らかな眠りへと誘い出してくれます。
「ねないこだれだ」せなけいこ/福音館書店
こんな時間にねないこだれだ?もう、おばけの時間なのに…。
夜中に遊ぶ子はおばけになって、おばけの世界へ飛んでいけ~。
大人でも少し怖い絵本ですが、子どもは「こわいけど、すき」と、怖いもの見たさに持ってきます。
何度も読んでいるので子どもは保育者と同時に口が動いてセリフを全部覚えていたりします。
読み終わったあとは、心なしか大人しくなり、静かに布団に入ってくれたりもします。
「よるくま」酒井駒子/偕成社
母と子、そして子どもだった私たちの心に響く。
母の匂いあたたかさを、思い起こさせる上質なファンタジー絵本。
働くお母さんが共感して思わずじ〜んとくるような、温かい気持ちになる絵本です。
酒井駒子さんの描く絵も、とても可愛らしいです。
大人になっても手元に置いておきたくなるような素敵な絵本です。
夜眠れない大人の方にもどうぞ。
「かいじゅうたちのいるところ」モーリス・センダック/富山房
かいじゅうの国をたずねよう。
コルデコット賞を受賞し、世界中の子どもたちをひきつけてやまないセンダックの代表作。
子どもの内面のドラマをみごとに描いて、20世紀最高の絵本と言われています。
リズミカルに進むお話しは、テンポよく迫力のあるイラストともぴったりです。
途中ハラハラしますが帰るお家があるとわかった子どもたちは安心して眠りにつけるでしょう。
冒険が好きな子へ。
素敵な夢が見られるかもしれません。
「エルマーの冒険」ルース・スタイルス・ガネット/福音館書店
動物島に捕らえられているりゅうの子を助けるため、エルマーは冒険の旅にでかけます…。
幼年童話の最高峰の一つとして読みつがれています。
年長児クラスに読み聞かせしていました。
挿絵が少ないので耳で聞いて想像しながら真剣に聞いていました。
長いお話なので一章ずつ読んで何日にも渡って読み進めていました。
”寝る前になったら続きが読める”と子どもたちは寝る時間を楽しみにしていました。
時々布団に入りながら読んでいましたが、中には寝落ちする子もいましたよ(笑)
まとめ
たくさんの絵本がありますが、”寝る前に読む本はこれ!”というのは決まっていません。
保育園では毎日違う絵本を読んでいます。子どもたちに選んでもらう時もあります。
子どもが興味を持ってお話を見ること・絵本を通してのコミュニケーションが大切なので、ぜひ親子でお気に入りの絵本を探してみてください。
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