子育てをしていると、ついついストレスがたまってイライラしてしまうことがありますよね。
感情的になって叱りすぎて後で反省…なんてこともあると思います。
でも、子どもは何でそんなことをしたのかわかっていないことがほとんどです。
「してはいけないこと」よりも「なってほしい姿」を見つけましょう!
褒め方のレパートリーを増やそう!
誰しも、できるだけストレスのない子育てがしたいですよね。
そのためには褒めて伸ばすことが大切です。
同じ褒め方を続けていると、言う方も言われる方も慣れてしまって効果的な褒め方とは言えません。
褒めることの効果が薄れて、嘘のように聞こえてしまう場合があります。
状況に合わせて褒め方に変化をつけると良いでしょう。
お礼でほめる
「手伝ってくれてありがとう!」「こんなことしてくれるなんて素敵!」など感謝の言葉を伝えましょう。
噂でほめる
「先生から聞いたんだけど、◯◯ができるようになったの?」や「お父さんにも報告しなくちゃ!」など子どもが聞こえる場所で第三者に伝えると効果的です。
大人でも直接聞くより第三者から良いことを聞いたとき、嬉しくなりますよね。
言葉を使わずにほめる
拍手、表情、ハイタッチ、写真を撮るなど、言葉を使わなくても仕草や行動で褒めてみましょう。
視覚的に褒められると言葉よりもわかりやすく、心に響きやすいです。
もちろん、褒め言葉と同時に使ってもOKです!
質問でほめる
「どうやったの?」「教えて!」と、成功したことの方法や手段を聞きましょう。
自分のしたことについて褒められると自信がつきますね。
努力をほめる
「よく頑張ったね!」「〇〇しようとしてくれて嬉しいよ」など、もし失敗していたとしても工程や努力を褒めましょう。
また頑張ろうというやる気に繋がります。
ユーモアでほめる
「お父さんの子とは思えないよ!」「私の目がどうかしたのかと思った!」など、多少大袈裟でも良いのでユーモアを交えて褒めてみましょう!
注意すること
中には褒められることを嫌がる子もいます。
その場合はどんな褒め方が良いか、子どもと話し合いましょう。
また、子ども同士を比べてはいけません。
兄弟で比べたり全体のうちの一人を褒めるのではなく、みんなを褒めたり、その子自身の過去と今を比較して褒めたりする方が良いです。
「してほしいこと」を伝える
子どもは簡単に言うことを聞かないものです。
大人は怖い顔をしたり、声を荒げたり脅したりして子どもを納得させようとしがちですが、叱らないようにするためには子どもとしっかり向き合い「してほしいこと」を伝えましょう。
コンタクト
「○○ちゃん聞いて」とまずは名前を読んで子どもと同じ目線に立ち、しっかりと目を見て話をしましょう。
リクエスト
例えば部屋が散らかっているときに「散らかすのをやめなさい」ではなく「部屋を片付けてほしいの」と、どうしてほしいかをはっきり伝えましょう。
子どもが一人でできない時には大人の手助けも必要です。
メリット
子どもには悪い結果を示すのではなく、良い結果を想像させると良いです。
「綺麗になったら気持ちいいでしょ」とお願いの理由やメリットを伝えましょう。
励まし
「この前とっても上手に片付けられたね」「あの時すごかったね」と子どもが行動に移すためのやる気を引き出します。
約束
子どもとこれからどうするか約束して「わかってくれた?」と確認することで一連の流れを終えます。
大人の意見を合わせる
叱らない子育てのためには、子どもに関わる全ての大人の協力が必要です。
”お母さんは「だめ」って言ったのにお父さんは「いいよ」って言った”
このような大人の意見の食い違いが生じると、子どもは混乱してしまい、どうしていいかわかりません。
まずは大人同士で意見や方向性を話し合い、共有しましょう。
感謝を伝える
「あなたのおかげ」「助けてくれてありがとう」など、パートナーや大人同士で感謝の気持ちを忘れず、気持ちに寄り添いましょう。
感謝の言葉がないと”自分ばっかり”と不満が溜まっていきますよね。
みんな同じ意見であることを子どもに伝える
「ママも言っていたよ」「パパも同じ意見だよ」とみんなが同じ意見であることがわかると子どもも納得しやすくなります。
問題点ではなく対処法について話す
「君が〇〇しなかったせいだ」など原因ばかり追求するのではなく、「これをしたらあの子のためになるね」など、今後どうしたら良いかを話し合いましょう。
アドバイスを求める
もし相手が批判的な意見を言ってきたら…こちらも批判的になるのではなくアドバイスを求めます。
批判的になるということはその人なりの考えがあるのですから、「何かいいアイデアはあるの?」とまずは聞いてみましょう。
相手の話を聞く
批判を受け止め、会話に変えることができたらグッドです。
相手が悩んでいたり苦しい状況にある時こそ、「何があったの?」とまずは話を聞いてあげましょう。
ダメなことははっきり伝える
子どもに罰を与えてしまった、感情的になってしまったなど、もし相手が好ましくない行動をとっていたら…
否定から入るのではなく、まずはその人の行っていることが「理解できる」と伝えます。
「そうだよね」「わかるよ」と言ってもらえるだけで寄り添ってくれているという安心感があります。
しかし、その行為は「認められない」とはっきり伝えます。
頭ごなしに批判するのではなく、「でも、〇〇だからダメだよね」とあくまで思いやりを持って伝えましょう。
そして、今後同じことを繰り返さないためにはどうしたら良いか一緒に考えましょう。
パートナー、家族、教育機関と連携をとって協力し合うことで、子育てしやすい環境を作っていくと安心です。
原因の追求をしない
子どもの行動についてつい聞いてしまいがちですが、「なぜそんなことをしたの?」と原因を追求するのはやめましょう。
「なぜ?」と言う言葉は子どもにとっては叱られていることと同じです。
では、子どもが問題を起こしてしまった時はどうすれば良いのでしょうか?
他の子のものをとってしまう子どもを例にして対処法を説明していきます。
正しい行動の仕方を学ぶ
「欲しかったらどうする?」→「貸してと言う」
「間違っていることをやめる」のではなく、「正しい行動の仕方を学ぶ」ことが大切です。
利点がわかるようにする
「「貸して」と言えたらどんないいことがある?」→「友だちと気持ちよくあそべる」
子どもにとってどんな良いことがあるかがわかると、正しい行動の動悸を高めることができます。
できたらほめる
「ちゃんと言葉で言えたね!」
できたことはしっかり褒め、一緒に祝いましょう。
後に成功したことを思い出させることも良いでしょう。
大人が子どもを支えるサポーターとなることがポイントです。
子どもに罰を与えない
罰を与えても根本的な解決にはつながらず、同じ行動を繰り返してしまう可能性もあります。
その時は言うことを聞いてくれるかもしれませんが、違う状況で問題行動をするようになったり、長期的に見ても解決したとはいえないでしょう。
ではもし子どもが問題を起こしてしまったときはどうしたら良いでしょうか?
したことについて話をする
まずは「何があったの?」と起こったことについて話をしましょう。
迷惑なことに目を向けさせる
「何がいけなかったのかな?」「誰が困ると思う?」と、自分の行動が周りにどのような影響を与えたか目を向けさせましょう。
謝り方を一緒に考える
「謝りなさい」と謝ることを強制したり命令するのは逆効果です。
あくまでどうすれば解決するのか自分で考えさせましょう。
物を壊してしまった場合など、物を買うことで解決することもありますが、子どもが行動で償うことができると一番良いでしょう。
考えがまとまったら、”その謝り方では相手がどう思うか”まで考えられると完璧です。
一緒にロールプレイングすると効果的です。
イメージさせる
「次また同じことを繰り返さないためにはどうしたらいいか」「同じ状況になったらどうするか」を考えさせましょう。
二度と同じことを繰り返さないことを約束します。
教えてあげる
「もし他の子が同じことをしていたらどうするか?」
他の子に教えてあげることによって、自分の中で噛み砕いて説明できるのでアウトプットになり、効果的です。
まとめ
今回は「叱らない子育て」について紹介しました。
この内容はフィンランド式を参考にしましたが、日本でも通じるのではないでしょうか。
私も保育士なので、もちろん”全く叱らない”ことは難しく、中には叱ることも必要になってくる状況が出てくると思います。
悪い意味で”叱らない親”なんて言葉を時々耳にしますよね。
わたしは「叱るな」とは言いませんが「叱らない状況を作ること」は大切だと思います。
同じことを繰り返されそのたびに叱って…という状況ではイライラしてつい感情的になってしまいます。
そうならないためには今回紹介した手段がキーワードになってくるのだと感じました。
ぜひ子どもの『なってほしい姿』を想像して、今日からでも試してみてください。
少しでもストレスのない子育てができますように、願っています。
また【大人の意見を合わせる】の内容は、子育てはもちろん、夫婦の関係のあり方でも活用できると思うので、子どもがいない方でも参考にしてみてください。
こちらの内容はアニメーションにしてYouTubeにもアップしようと考えています。
子育てや絵本についてのリクエストがありましたら、コメントやお問い合わせでお待ちしております。
今回こちらの本を参考にしました。
わかりやすい内容でしたのでぜひ手にとってみてください。
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